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中心静脈カテーテル留置中の発熱対応と観察ポイント

医療知識
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中心静脈カテーテル留置中の発熱で刺入部に異常がないときの考え方 看護師・看護学生向け

こんにちは、ユウです。

みなさんは、中心静脈カテーテルを留置している患者さんに発熱があったとき、刺入部がきれいならカテーテル感染を否定していませんか?

「発赤や腫脹がないから、カテーテル感染ではなさそう」
「発熱だけなら、まずは肺炎や尿路感染を考える?」
「血液培養は、抗菌薬を始めてからでもよい?」

このように迷うことがあると思います。

今回は、中心静脈カテーテル留置中の患者さんに発熱がみられたとき、カテーテル関連血流感染症(CRBSI)をどのように考えるのか、看護師・看護学生が確認したい観察項目と対応の流れを解説します。


  1. 結論:刺入部がきれいでも、CRBSIを鑑別に入れる
  2. この記事でわかること
  3. この記事の読了時間
  4. 根拠:CRBSIとは
  5. 詳しい解説:なぜ刺入部がきれいでも否定できないのか
  6. CRBSIを疑う主なサイン
  7. 「発熱だけ」でもCRBSIを疑うことがある
  8. 輸液との関連で発熱する場合
  9. 血液培養は抗菌薬投与前に採取する
  10. 血液培養の結果はどのように考えるのか
  11. 他の感染源も同時に探す
    1. 肺炎
    2. 尿路感染
    3. 創部感染
    4. その他
  12. 実践ポイント:看護師・看護学生が行う観察と報告
    1. 1.まず全身状態を確認する
    2. 2.カテーテルと刺入部を確認する
    3. 3.発熱の経過を確認する
    4. 4.他の感染源を確認する
    5. 5.抗菌薬投与前の培養採取を意識する
  13. 報告するときに伝えたい内容
  14. カテーテルを抜去するかどうかは誰が判断するのか
  15. 看護で起こりやすい判断ミス
    1. 「刺入部がきれいだから大丈夫」と考える
    2. 発熱だけを見て様子を見る
    3. 他の感染源を探さない
    4. 培養採取部位を記録しない
  16. CRBSIを疑ったときの判断フローチャート
  17. あるある体験談:刺入部がきれいな発熱をどう見るか
  18. 根拠として確認した資料
  19. まとめ
  20. FAQ
    1. Q1.刺入部に発赤がなければ、カテーテル感染ではありませんか?
    2. Q2.発熱が何℃ならCRBSIを疑いますか?
    3. Q3.血液培養は抗菌薬投与後でもよいですか?
    4. Q4.血液培養はどこから採取しますか?
    5. Q5.発熱があれば、すぐにカテーテルを抜去しますか?

結論:刺入部がきれいでも、CRBSIを鑑別に入れる

結論からいうと、中心静脈カテーテル留置中の患者さんに原因不明の発熱があれば、刺入部に発赤や排膿がなくても、カテーテル関連血流感染症(CRBSI)を鑑別に入れます

基本的な考え方は、次のとおりです。

  1. 発熱、悪寒戦慄、血圧低下など全身状態を確認する
  2. 刺入部やカテーテルの状態を観察する
  3. 肺炎、尿路感染、創部感染など他の感染源も探す
  4. 医師へ報告し、指示に基づいて抗菌薬投与前に血液培養を採取する
  5. 必要に応じて、末梢血とカテーテル血を同時に採取する
  6. 培養結果や全身状態を踏まえて、カテーテル抜去などの方針を確認する

重要なのは、「刺入部に異常がない=カテーテル感染ではない」と判断しないことです。

この記事でわかること

この記事では、次の内容を解説します。

  • CRBSIを疑う発熱や全身症状
  • 刺入部に異常がなくても否定できない理由
  • 血液培養を採取するときの基本的な考え方
  • 看護師・看護学生が観察・報告するときのポイント
  • カテーテル感染と他の感染源を同時に評価する理由

この記事の読了時間

この記事の読了時間の目安は、約15分です。

根拠:CRBSIとは

CRBSIは、カテーテル関連血流感染症のことです。

中心静脈カテーテルなどの血管内カテーテルを通じて、細菌や真菌などが血液中に入り、感染を起こす状態を指します。

ざっくり言うと、

カテーテルをきっかけに、全身の感染症が起こる状態

です。

感染がカテーテル周囲だけにとどまらず、血流に広がると、発熱だけでなく悪寒戦慄、血圧低下などの全身症状がみられることがあります。

ただし、発熱があるからといって、必ずCRBSIとは限りません。肺炎や尿路感染、術後創部感染など、別の感染源が隠れている場合もあります。

そのため、CRBSIを疑いながら、他の感染源も同時に確認することが必要です。

詳しい解説:なぜ刺入部がきれいでも否定できないのか

カテーテル感染というと、まず刺入部の発赤や腫脹を思い浮かべるかもしれません。

実際に、CRBSIを疑う所見として、次のような局所症状があります。

  • 刺入部の発赤
  • 圧痛
  • 腫脹
  • 排膿
  • ドレッシング周囲の汚染や剥がれ

しかし、CRBSIでは、刺入部に明らかな炎症所見がみられないことがあります。

ある医療機関資料では、刺入部の炎症所見について、特異度は高い一方で感度は低く、感度は0~3%とされています。つまり、刺入部に異常がある場合は感染を疑う手がかりになりますが、異常がないからといって感染を十分に否定できるわけではありません。

したがって、看護では刺入部だけを見るのではなく、患者さん全体を観察します。

「刺入部は発赤なし」と確認したあとに、

  • 発熱の程度
  • 悪寒戦慄の有無
  • 血圧や脈拍の変化
  • 呼吸状態
  • 意識状態
  • 輸液や薬剤との関連

などを確認していくことが大切です。

CRBSIを疑う主なサイン

CRBSIを疑うきっかけになる所見には、次のようなものがあります。

観察項目 確認する内容
発熱 38℃以上の発熱があるか
悪寒戦慄 寒気や震えを伴っているか
血圧 低下していないか
脈拍 頻脈がみられないか
呼吸状態 呼吸数や酸素化が変化していないか
意識状態 反応や見当識に変化がないか
血液検査 白血球増多、CRP高値などがあるか
刺入部 発赤、圧痛、腫脹、排膿がないか
輸液との関連 輸液中や再開後に発熱・悪寒が出ていないか

発熱の目安として、複数の資料で38℃以上が挙げられています。

ただし、体温だけでCRBSIの有無を決めることはできません。発熱の程度だけではなく、全身状態の変化や、他の感染症状を合わせて考えます。

「発熱だけ」でもCRBSIを疑うことがある

CRBSIでは、発熱以外の症状がはっきりしないこともあります。

日本内科学会雑誌の解説では、発熱のみであっても、血液培養からブドウ球菌、Bacillus、Candidaなど、CRBSIの起炎菌として問題になる微生物が検出された場合には、積極的にCRBSIを疑う必要があると説明されています。

つまり、

咳がない
排尿時痛がない
刺入部がきれい
それでも発熱がある

という場合に、カテーテル感染を最初から除外することはできません。

特に、悪寒戦慄や血圧低下を伴っている場合は、感染が全身に影響している可能性も考え、速やかに報告します。

輸液との関連で発熱する場合

カテーテル感染を疑う参考所見として、輸液との関連があります。

たとえば、

  • 輸液開始後に発熱する
  • 輸液中に悪寒戦慄が出現する
  • いったん輸液を止めると症状が下がる
  • 輸液を再開すると、発熱や悪寒が再びみられる

といったパターンです。

このような経過は、カテーテル感染を疑う手がかりになります。

ただし、輸液との時間的な関係だけで確定診断はできません。輸液の内容、薬剤への反応、別の感染源なども含めて評価します。

また、輸液を止めるかどうかは、患者さんの治療内容や状態によって異なります。自己判断で中止せず、急変時は施設の手順に従って医師や上級看護師へ報告します。

血液培養は抗菌薬投与前に採取する

CRBSIが疑われる場合、診断の第一歩になるのが血液培養です。

基本的には、抗菌薬を投与する前に血液培養を採取することが重要です。

抗菌薬を先に投与すると、血液中の微生物が検出されにくくなり、原因菌を特定できない可能性があります。

資料では、血液培養を2セット採取し、少なくとも1セットは末梢静脈から採取する方法が示されています。

さらに、カテーテル感染を評価するために、

  • 末梢静脈からの血液
  • カテーテルからの血液

を同時に採取し、採取部位を明確にする方法も紹介されています。

ここで大切なのは、採取本数だけではありません。

記録や検査用の情報として、

  • 末梢血かカテーテル血か
  • どのルートから採取したか
  • 採取した時刻
  • 抗菌薬投与前か後か
  • 発熱や悪寒戦慄との時間的な関係

を明確にしておくことです。

なお、血液培養の採取方法やカテーテル血の採取可否は、施設の手順や医師の指示によって異なる場合があります。実際の採取では、院内マニュアルを確認してください。

血液培養の結果はどのように考えるのか

血液培養の結果は、CRBSIの診断に重要です。

末梢静脈から採取した血液と、カテーテルから採取した血液の両方が陽性となり、検出された微生物が一致する場合などには、カテーテルとの関連を考える材料になります。

ただし、血液培養が陽性になったからといって、すべてがカテーテル由来とは限りません。

たとえば、

  • 肺炎に伴う菌血症
  • 尿路感染に伴う菌血症
  • 創部感染に伴う菌血症

などもあります。

そのため、血液培養の結果だけではなく、身体所見、画像検査、尿検査、創部の状態などを合わせて判断します。

看護師は、培養結果を単独で診断するのではなく、患者さんの経過と合わせて医師へ報告し、治療方針を確認します。

他の感染源も同時に探す

中心静脈カテーテルが入っていると、発熱の原因をすべてカテーテルに結びつけてしまうことがあります。

しかし、発熱の原因は一つとは限りません。

CRBSIを疑うときには、次のような感染源も確認します。

肺炎

  • 咳や痰の有無
  • 呼吸困難
  • 呼吸数の増加
  • 酸素化の変化
  • 胸部画像の結果

尿路感染

  • 排尿時痛
  • 頻尿
  • 尿の混濁や血尿
  • 腰背部痛
  • 尿検査の結果

創部感染

  • 発赤
  • 腫脹
  • 疼痛
  • 熱感
  • 排液や排膿
  • 創部の離開

その他

  • 腹部症状
  • 皮膚や軟部組織の感染
  • 関節痛や骨痛
  • 口腔内の感染症状

このように、カテーテルの観察と全身の感染源検索を並行して行います。

実践ポイント:看護師・看護学生が行う観察と報告

発熱を確認したら、次のような順番で情報を整理すると分かりやすくなります。

1.まず全身状態を確認する

最初に、患者さんの重症度を確認します。

  • 意識状態
  • 呼吸状態
  • 血圧
  • 脈拍
  • 体温
  • SpO₂
  • 悪寒戦慄の有無
  • 尿量や循環状態の変化

特に、低血圧、意識状態の変化、呼吸状態の悪化、強い悪寒戦慄などがある場合は、緊急度が高い可能性があります。

2.カテーテルと刺入部を確認する

次に、カテーテル周囲を観察します。

  • 発赤
  • 腫脹
  • 圧痛
  • 排膿
  • 出血
  • ドレッシングの剥がれ
  • 固定状態
  • ルート接続部の状態
  • 輸液の滴下状況

刺入部に異常がなくても、CRBSIは否定できません。ここは忘れないようにしましょう。

3.発熱の経過を確認する

体温の数字だけではなく、経過を確認します。

  • いつから発熱したのか
  • 急に上がったのか
  • 悪寒戦慄が先にあったのか
  • 輸液開始後に症状が出たのか
  • 輸液再開後に再燃したのか
  • 解熱薬を使用したか
  • これまでにも同様の発熱があったか

発熱の経過は、CRBSIを疑ううえで重要な情報になります。

4.他の感染源を確認する

肺、尿路、創部などに感染を疑う症状がないかを確認します。

「カテーテル感染かどうか」だけに集中するのではなく、「感染源はどこにあるのか」という視点を持つことが大切です。

5.抗菌薬投与前の培養採取を意識する

抗菌薬の開始が予定されている場合は、血液培養が抗菌薬投与前に採取されているかを確認します。

医師の指示や施設の手順に従い、必要な検体を準備します。

ただし、患者さんの状態によっては治療を急ぐ必要がある場合もあります。抗菌薬投与と培養採取の優先順位は、医師の判断や院内プロトコルに従います。

報告するときに伝えたい内容

発熱を報告するときは、単に「熱があります」と伝えるだけではなく、次の内容をまとめます。

  • 体温と発熱した時刻
  • 血圧、脈拍、呼吸数、SpO₂
  • 悪寒戦慄の有無
  • 意識状態の変化
  • 刺入部の発赤・腫脹・圧痛・排膿の有無
  • カテーテル留置日や種類
  • 現在投与している輸液や薬剤
  • 輸液開始・中止・再開と症状の関係
  • 咳、痰、排尿症状、創部の状態
  • 血液培養の採取状況
  • 抗菌薬投与の有無

たとえば、次のように伝えます。

中心静脈カテーテル留置中の患者さんに38℃以上の発熱があります。悪寒戦慄があり、血圧も普段より低下しています。刺入部に発赤や排膿はありません。輸液開始後に症状が出ています。CRBSIを含めた感染評価と、血液培養採取について指示をお願いします。

このように、カテーテルの局所所見がないことと、全身症状があることをセットで伝えるのがポイントです。

カテーテルを抜去するかどうかは誰が判断するのか

CRBSIが疑われた場合、「すぐにカテーテルを抜くのか」と考えるかもしれません。

しかし、カテーテルを抜去するかどうかは、感染の程度や患者さんの状態、検出された菌種、カテーテルを継続して使用する必要性などを踏まえて判断されます。

資料でも、カテーテル抜去の判断には、

  • 全身状態
  • 感染の強さ
  • 起炎菌
  • 他の感染源の有無
  • カテーテルの必要性

などが関係するとされています。

看護師が自己判断で抜去するのではなく、医師や感染対策チームの方針を確認します。

ただし、悪寒戦慄、低血圧、バイタルサインの急激な変化などがある場合は、カテーテル抜去の判断を待つという意味ではありません。まずは患者さんの安全を優先し、速やかに報告・応援要請を行います。

看護で起こりやすい判断ミス

「刺入部がきれいだから大丈夫」と考える

これは最も注意したいポイントです。

CRBSIは、刺入部の炎症所見が明らかでない状態でも起こり得ます。刺入部の観察は必要ですが、それだけで感染を除外しないようにします。

発熱だけを見て様子を見る

発熱のみで始まる場合もあります。

特に、悪寒戦慄や血圧低下を伴っている場合は、体温の経過観察だけで終わらせず、全身状態を確認して報告します。

他の感染源を探さない

カテーテル留置中だからといって、発熱の原因が必ずカテーテルとは限りません。

肺炎、尿路感染、創部感染などを同時に確認します。

培養採取部位を記録しない

カテーテル血と末梢血では、採取した意味が異なります。

どこから採取した検体なのかを明確にし、採取時刻や抗菌薬投与との前後関係も記録します。

CRBSIを疑ったときの判断フローチャート

中心静脈カテーテル留置中の患者に発熱
                ↓
全身状態を確認
意識・血圧・呼吸状態・脈拍・悪寒戦慄など
                ↓
重症化を疑う所見がある?
        ┌────────────┐
        │            │
      ある          ない
        │            │
速やかに報告      刺入部・ルートを観察
応援要請          発熱の経過を確認
        │            │
        └──────┬─────┘
               ↓
CRBSIを鑑別に入れる
               ↓
肺炎・尿路・創部など他の感染源も検索
               ↓
医師の指示・施設手順に従い
抗菌薬投与前の血液培養を検討
               ↓
培養結果と全身状態を踏まえて治療方針を確認

これは診断を看護師だけで行うためのものではありません。

「発熱がある」「カテーテルが入っている」「局所所見がなくても否定できない」という状況を整理し、必要な観察と報告につなげるための考え方です。

あるある体験談:刺入部がきれいな発熱をどう見るか

ここでは、学習のための架空の事例として紹介します。

中心静脈カテーテルを留置している患者さんの体温が38℃台になり、刺入部を確認すると発赤、腫脹、排膿はありませんでした。最初は「刺入部がきれいなので、カテーテル感染の可能性は低そう」と考えそうになります。

しかし、詳しく確認すると、患者さんには悪寒戦慄があり、輸液開始後から寒気が強くなっていました。血圧も普段より低下していたため、刺入部だけで判断せず、全身状態の変化と輸液との時間的な関係を報告しました。

このように、局所所見がないことは一つの観察結果にすぎません。発熱、悪寒戦慄、血圧、輸液との関連をまとめて伝えることで、CRBSIを含めた感染評価につなげられます。

実際の臨床では、症状や検査結果によって対応が異なります。自己判断で輸液を中止したり、カテーテルを抜去したりせず、施設の手順に従って報告・対応します。

根拠として確認した資料

今回の内容は、以下の資料をもとに整理しています。

今回確認できた資料は、学会誌の解説、学会資料、医療機関資料などが中心です。実際の培養採取方法やカテーテル管理は、勤務先の感染対策マニュアルや医師の指示を優先してください。

まとめ

今回の記事のポイントをまとめると、次のとおりです。

  • 中心静脈カテーテル留置中の原因不明の発熱では、CRBSIを鑑別に入れる
  • 刺入部に発赤・腫脹・排膿がなくても、CRBSIは否定できない
  • 発熱、悪寒戦慄、低血圧、白血球増多、CRP高値などは感染を疑う手がかりになる
  • 参考となる発熱の目安として38℃以上が挙げられている
  • 抗菌薬投与前に血液培養を採取することが基本
  • 血液培養は2セット、少なくとも1セットは末梢静脈から採取する方法が示されている
  • 必要に応じてカテーテル血も採取し、採取部位を明確に記録する
  • 肺炎、尿路感染、創部感染など他の感染源も同時に探す
  • 低血圧、悪寒戦慄、意識や呼吸状態の変化があれば、速やかに報告する
  • カテーテル抜去の判断は、患者さんの状態や菌種などを踏まえて医師・感染対策チームが行う

覚えておきたいのは、

「刺入部がきれいでも、カテーテル関連血流感染症は否定できない」

ということです。

中心静脈カテーテル留置中の発熱を見たら、刺入部だけではなく、患者さんの全身状態と発熱の経過を確認し、CRBSIと他の感染源を同時に評価していきましょう。

FAQ

Q1.刺入部に発赤がなければ、カテーテル感染ではありませんか?

いいえ。刺入部の炎症所見がなくても、CRBSIは否定できません。

発熱や悪寒戦慄、血圧低下などの全身症状があれば、刺入部がきれいでもCRBSIを鑑別に入れます。

Q2.発熱が何℃ならCRBSIを疑いますか?

複数の資料では、参考となる症状の閾値として38℃以上が挙げられています。

ただし、体温だけで判断するのではなく、悪寒戦慄、血圧、意識、呼吸状態、輸液との関連などを合わせて評価します。

Q3.血液培養は抗菌薬投与後でもよいですか?

基本的には、抗菌薬投与前に採取します。

抗菌薬投与後では、原因微生物が検出されにくくなる可能性があります。ただし、患者さんの状態によって対応が異なるため、医師の指示と施設の手順に従います。

Q4.血液培養はどこから採取しますか?

資料では、血液培養2セットを採取し、少なくとも1セットは末梢静脈から採取する方法が示されています。

CRBSIの評価では、カテーテル血を同時に採取する方法もあります。採取部位は明確に記録してください。

Q5.発熱があれば、すぐにカテーテルを抜去しますか?

カテーテル抜去の必要性は、全身状態、感染の程度、菌種、カテーテルの必要性などを踏まえて判断されます。

看護師が自己判断で抜去するのではなく、医師や感染対策チームの方針を確認します。ただし、全身状態が急激に悪化している場合は、抜去の判断を待つのではなく、速やかに報告・応援要請を行います。

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