今日は、久しぶりに当たりました。
当たったといっても、いいことではありません。
看護師の世界で、「当たり」というのは
ステルベンです。。
最期の声掛け
1.ステルベンって?
医療用語(とくに略語)はドイツ語からきているものが多いです。
よく使う略語は、ワッサーとかツッカーとか、~プロなどです。
ワッサー=蒸留水
ツッカー=ブドウ糖液
~プロ=~%
経験を積むとすぐに何のことか分かるようになるのですが、
新人の頃は、
「5プロツッカーとって!」なんて言われても、
「え?え?なんて?ちょっとまってちょっとまってお姉さん!
5プロツッカーってなんですの?」
というラッスンゴレライ状態です。
他にもいろんな医療用語や略語があります。
その他はまた今度まとめるとして、
今回は、ステルベンについてです。
ステルベンも良く使う医療用語です。
意味は、死亡することです。 ステると言うこともあります。
「あの患者さん、ステったんだって」という風に使います。
今日の夜勤で、久々にそのステルベンに当たりました。。
2.フラット
その患者さんは夜勤開始から、すでに呼吸が浅く、やや下顎呼吸気味
ドパミン使っても収縮期血圧が90mmHg台、酸素化も不良で
リザーバーで酸素8L/分でSpo2 90%程度
レベル3ケタです。。やばいじゃーん。
今日は、久しぶりにステルベン当たるかもなぁなんて思ってたら
早朝にピリリリリ、ピリリリというモニター音とともに
HR 0、いわゆるフラットです。
これも慣れといえば、慣れなんですが、この音は心穏やかにならないので嫌いです。
3.死後処置
こうなったら、夜間なので当直医を呼んで死亡確認。
そして、死後処置(参考記事)です。
寝衣を整えて、綺麗になったら家族の方は最期のお別れです。
長年連れ添った相方と離れ離れになってしまうのはとてもつらいですよね。
見ているこちらも非常に悲しい気持ちになります。
ときにはもらい涙も。。
こういうときってどんな声掛けをしたらよいのか迷いますよね。
下手に声掛けをしても、相手を傷つけるんじゃないかとか
気持ちが分かっていないなんて思われてしまうかもしれません。
でも、一番適切な言葉があります。
4.最期に掛ける言葉
家族の方が悲しみに暮れているとき
ユウはいつもこう声を掛けます。
「そばにいてあげてください」 と。
これは、先輩ナースから教えてもらった声掛けです。
人と人が寄り添っていることこそ、もっとも愛情を感じられることではないでしょうか。
ただ、そばにいてあげるだけでいいんです。
無理に声を掛けなくても、それが家族として一番自然に近いかたちだと思います。
だから、ユウはこういうとき、いつも自然な環境を提供できるよう配慮しています。
ユウのアドバイス
看護師になったら、必ずと言っていいほどこうした場面に遭遇します。
最初は戸惑うかもしれませんが、家族が最後まで家族であるような環境を提供することも大事なお仕事ですからね。(´・ω・`)
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