筋萎縮性側索硬化症(ALS)って知っていますか?
最近、「僕のいた時間」というドラマが人気です。
三浦春馬が主人公で、多部未華子がその彼女として出演しています。
公式サイトはこちら
⇒ 「僕のいた時間」
三浦春馬さん演じる主人公、澤田拓人が発症するのが
ALS(amyotrophic lateral sclerosis 筋萎縮性側索硬化症)です。
難病(原因不明で治療方法未確立であり、
さらに、後遺症を残すおそれが少なくない疾病)と言われ
現在(2014年1月)、日本で難治性疾患克服研究事業として取り上げられている
全130疾患のうちの一つです。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、
身体を動かすための神経系(運動ニューロン)が変性する病気です。
変性というのは、分かりやすく言うと
神経細胞あるいは神経細胞から出て来る神経線維が
徐々に壊れていってしまう状態をいい、
そうすると神経の命令が伝わらなくなって筋肉がだんだん縮み、力がなくなります。
しかも、ALSは進行性の病気で、今のところ原因が分かっていないため、
有効な治療法がほとんどない予後不良の疾患と考えられています。
例えば、仲の良い友達と一緒にランチに行ったとします。
友達と芸能人やファッションの話をしながら、美味しいパスタを食べる。
何気ないことですが、このとき脳では「口や手を動かしたい」と無意識に指令を出しています。
頭の中の運動神経細胞(上位ニューロン)から
その命令が神経線維を伝わって下りてきて(この線維の束を錐体路といいます)、
脳幹あるいは脊髄にある前角細胞で乗り換えて
次の神経細胞(下位ニューロン)に命令を伝えます。
そしてこの命令は実際に口や手につながっている
下位ニューロンの神経線維を伝わって行き、筋肉に到達します。
こうして、「しゃべる」、「手を動かす」という行動を行っているのです。
次の図1を見ながら、続きを読んでください。
(引用元:一般社団法人 日本ALS協会)
ALSで障害される場所は、命令の乗り換えの場所(前角細胞)から始まる
下位ニューロンと、脳から下りてくる上位ニューロンの両方です。
両方が障害されると、結果的に筋肉を動かすことが出来なくなってしまいます。
したがって、ALSは筋肉自身の病気ではないし、
手足につながっている細かい神経の病気でもありません。
主に脊髄と脳の運動神経が変性し、脱落するために起こるものです。
その結果、手が握れなくなる、舌がしわしわになって呂律が回りにくい、
飲み込みにくい、立ち上がりにくい、歩きにくいなどという症状から始まり、
徐々に手足が痩せていくことになります。
もっと詳しく知りたい方は日本ALS協会公式ホームページへ。
難病をテーマに、生きる意味について考えてしまいます。
私の勤める病棟にもALSの患者さんがいるので
このドラマを観ると、患者さんって
最初はこんな気持ちだったのかなと考えてしまいます。
そうすると、自然と涙が出そうになります。
自分のことが徐々に出来なくなっていく。
それなのに、画期的な治療法がなく、進行を止められない。
結局、自分一人ではどうしようもなくて周りの助けが必要不可欠になる。
生きる意味ってなんだろうと思わざるをえないですね。
三浦くんと多部ちゃんの今後の関係も気になるし、
見逃せないドラマです。
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