最近、学生がうちの病棟に実習に来ています。
学校の先生や指導者さんにいろいろ指導を受けていて
学生も毎日大変だなぁと感じています。
中でも、毎日、実習指導者さんへの報告がありますよね。
とても緊張した表情で報告しているのが印象的です。
今日は、実習指導者さんへの報告についてお話します。
実習指導者さんへの報告のタイミング
1.指導者さんはいじわる?
毎日、夕方になると実習指導者さんへ一日の報告をしますよね。
かなり緊張する場面ですよね。
夕方ごろになると、いつもナースステーションを
行ったり来たりしている学生さんをよく見ます。
バタバタして忙しそうに見える指導者さんに
いつ報告に行ったらいいのか分からず、オロオロしているのでしょう。
指導者さんも知ってか知らずか、自分の仕事に夢中です。
さてどうしましょう?
2.本当はウェルカムですよ!
看護師は基本的にいつも忙しいので、時間に追われています。
どうしても、バタバタしてしまうのは仕方ないことです。
学生の記録を見ながら、やるべき処置やケアも同時にこなさなければならず、
学生の報告を聞いている余裕がないこともしばしば。。
でも、指導者さんは、ちゃんと学生の話も聞いてあげたいし、
質問や疑問にも答えてあげたいし、どんどん話しかけて欲しいと思っているのですよ。
でも、正直なところ、報告に適したタイミングを見つけるのはなかなか難しいかも知れませんが、看護師の立場から、本音をお話ししようと思います。
もちろん、意見は人それぞれなので、一概にどの看護師も同じというわけではないです。
報告の良いタイミングと悪いタイミングはいったいどんなときでしょうか?
3.報告のタイミング
忙しい指導者さんですが、忙しい中でも報告を聞く余裕があるタイミングがあります。
以下を参考にしてみましょう。
悪いタイミング
- 患者さんに処置やケアをしているとき
- 他の看護師や医師に報告、連絡、相談をしているとき
- 物品を取りに行くため走っているとき
- ガチャガチャと大きな音を立てて処置や点滴の準備をしているとき
- 電話をしようとしているときや電話を受け話し終わった直後
良いタイミング
- カルテを書いているとき
- 無言で比較的静かに作業をしているとき
- 学生の記録を見ているとき
- 落ち着いているように見えるとき
いかにも忙しそうにしているときや緊急性の高い処置や作業をしているときは、絶対に話しかけてはいけません。「えーっ!今っ!?後にしてもらえる?」と怒られてしまいます。
しかし、意外にもカルテを書いているときは、比較的落ち着いているときです。
カルテは日常業務がすべて終わってから、やっと書き始めることができるということもしばしばありますが、日中にカルテを書いているというのは少し時間に余裕ができたから、カルテが書けるわけです。なので、カルテを書いているタイミングは話しかけてもOKです。
4.報告の仕方
報告はタイミングだけではなくて、報告の仕方も大切ですよ。
せっかく、報告を受ける時間を確保しているのにダラダラと報告しては逆に指導者さんをイライラさせてしまいます。報告の仕方のポイントもお教えしますね。
報告の仕方
- 話す内容をあらかじめまとめておくこと
- バイタルサインの報告
- 今日の目標、タイムテーブルと照らし合わせて、できたこととできなかったことを伝える
- できなかったことはなぜできなかったのか考え、翌日以降にできるようする方法を伝える
- 患者とのかかわりを通して、どんなことを感じたか、今後どんな関わりが必要か考えたことを伝える
- 明日以降の課題を伝える
以上のようなことについて、報告内容をあらかじめまとめておくことが大切です。そして、指導者さんは学生に完璧は求めていません。どんな関わりができて、どんなことを学び、感じ取れたかを重視しています。
そして、患者の問題点や今後必要なかかわりについて、自分の考えを述べましょう。
「○○については、~だと考えたんですけど、どうでしょうか?」なんて聞いてもらえると、
「おっ、この学生はよく考えてるね。勉強熱心でいいね!」なんて思われますよ。
ユウのアドバイス
と、いうわけで指導者さんは、みんなタイミングを見計らって、どんどん報告や質問に来てほしいと思っていますよ!!一見、話しかけにくそうですが、みんな学生に前向きに向き合おうとしてくれていますので安心してください。
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