BLS（一時救命処置）の方法２　～心臓マッサージ～

前回（BLS（一時救命処置）の方法１　～BLSとは～）につづいて

今回は、BLS（一次救命処置）の中でも心臓マッサージについてです。

BLS（Basic Life Support）：一次救命処置において

心臓マッサージの役割についてお話しします。

今回は、第２回目：BLS ～心臓マッサージの役割～ とは

心臓マッサージ

１．心臓マッサージの役割

なぜ、心臓マッサージが大事なのか？

それは心臓マッサージを行い、血液循環を保つことで

体中、特に脳に酸素を送り届けることができるためです。

脳に動脈血流がなくなってしまうと致命傷で、

４分間無酸素状態になると、不可逆的変化をおこし、脳細胞が死んでしまいます。

なるべく後遺症がなく社会復帰してもらうために、脳に酸素を送り届けるというわけです。

たったの４分しかなので、いかに速く対応できるかが

とても大事になってくるのかが分かりますね。

急いで連絡していても救急車が来るまでに所要時間は、全国平均で７分程度なので、

現場で何とかしなければ間に合いませんからね。

２．心臓マッサージのやり方

循環のサインがない場合は、直ちに心臓マッサージを開始する。

３０回の心臓マッサージと２回の人工呼吸のサイクル（３０：２）を５回繰り返す。

１．心臓マッサージの手を置く位置の見つけ方
胸の真ん中（乳頭と乳頭を結ぶ線の真ん中）

２．心臓マッサージの仕方
他方の手をその手の上に重ねる。(両手の指を交互に組んでも良い)
肘をまっすぐに伸ばして体重をかけ、強く（胸が４～５ｃｍ　程度沈むまで）。

３．胸骨に当てる部分

４．垂直に圧迫する。
・速く（１分間に約１００　回のテンポで）。
・絶え間なく（３０回連続）
・圧迫の十分な解除
・斜めに圧迫しない
・肘を曲げて圧迫しない
・床面が固く平らなところで行う

５．３０回の心臓マッサージと２回の人工呼吸のサイクル(３０：２)を繰り返す。
人工呼吸は１回の吹き込み時間に１秒かけて、５秒に１回の速さで行う。
５サイクルごとに実施者を交代するのが望ましい

ユウのアドバイス

心臓マッサージは、なんとアンパンマンマーチと同じテンポなのです！

アニメの世界でも、現実の世界でも人助けなんて

アンパンマン素敵すぎますね！！

次回は、AEDの役割についてお話しますね。

次⇒　BLS（一時救命処置）の方法３　～AED～