生きるのに切っても切り離せないもの。
それは、「水」です。
人間の70%は水分だと言われています。
水分の出入りは身体の異常を発見するための必須観察項目です。
ここで水分出納の目的や観察項目をしっかり確認しましょう!
水分出納(すいぶんすいとう)
1.目的
- 患者さんの水分のINとOUTを正しく観察することで、均等が保たれているかを把握する
- 1回の観察ではなく、経時的な変化を把握することで異変に気付くことができる
2.方法
INの観察
- 指示通りの輸液量が維持されているか
- 食事内容と食事量は適切か、飲水量は適切か
OUTの観察
- 尿量の把握、便回数と性状の把握
- ドレーン類からの排液量、ガーゼからの滲出液の性状や量
3.観察項目
水分出納における平均IN,OUT量を確認しておきましょう!
(引用元:とらねこ日誌)
INの観察
- 輸液量、食事内容と食事量、飲水量
- IN量は、輸液量や飲水量だけでなく、食事に含まれる水分もあります
OUTの観察
- 尿量、便回数と性状、術後のドレーンからの排液、ガーゼへの滲出液
- OUT量は、汗や不感蒸散もありますので注意してください
4.アセスメント
- 指示通りの輸液量が維持されていない場合、点滴ラインの閉塞や屈曲が無いかを確認する
- 食事などからの水分量が維持できていない場合、食事内容の変更や輸液量の調整などが必要になる
- ドレーンからの廃液やガーゼへの滲出が多い場合、リーダーや医師へ報告する
- INに対してOUTが少ない場合、腹部膨満感、浮腫の有無や、膀胱留置ドレーンの閉塞・屈曲も観察する
5.注意点
- 例えば発熱・頻脈・口渇・めまい・倦怠感・脱力感などがあれば脱水を疑う
- 浮腫がみられる場合、その水分はOUTとしてカウントする
- 心不全がある場合は、呼吸困難や喘鳴、肺ラ音などが確認できる
- 息苦しい・起坐呼吸などがある場合は、水分貯留を考える
ユウのアドバイス
水分量の観察は、日々の看護業務の中で
意外と見落とされがちな観察項目です。
学生ならではの細かな気づきをぜひ実習でナースに教えてくださいね!(`・ω・)ノ
コメント
ありがとうございます 小児領域 MCLS勉強中 52歳 来春国試受験予定
コメントありがとうございます。
いつまでも志高くお勉強なさっているようで素晴らしいですね!!
応援しています!頑張ってください!