今、私の病棟には学生が実習に来ています。
2年生で、みんな各論実習を頑張っているところです。
そんな学生をみていて、やっぱ学生って大変だなぁと思いました。
というのも、
今回は、先輩ナースがメインの指導者として学生の指導をしているのですが
ある学生さんのことを病棟で、ぼろカスに言っているのです。
「あの子、〇〇って書いてきたんだけど、そこじゃないでしょw」
「分からなかったから書けませんでした、ってあなた何しに来てるの?」
「この問題リストなに?患者さんは何を望んでいるの?ちゃんと聞いてる?」
とまぁ、こんな感じでフルボッコ ( つ`・ω・´)=つ≡つババババ(´;ω;`)
そこまでガンガン言わなくても・・・と思っていたら、
学生も目に涙を浮かべて、「ぐすんっ;ω;」って。
そんな光景を目の当たりにしていたら、
私も学生のころを思い出しました。
私も学生の頃、学校の授業では、
「看護師はできるだけ患者さんのニードに応えられるようにしなきゃいけないんだよ」
って、教えられたので
「うんうん。そうだよね。患者さんのニードを聴いて、患者さんを満足させてあげないと」
ということを頭に入れて、実習に臨みました。
実習で、ある患者さんが、
「今日は身体がえらいなぁ。リハビリは行きたくないね。休みたいな。」
と言われたので、それを看護師さんに伝えて
「〇〇さん、今日は身体がえらいのでリハビリを休みたいそうです。いいですか?」と
『ちゃんと患者さんのニードを聴いて、希望に沿った援助ができてるぞ!(*>ω<*)』
と思いながら、指導者さんに聞いたんです。
そしたら、
「あなた何を考えてるの?患者さんはそういったかもしれないけど
えらいならちゃんとバイタル図った?あの人なんで入院してるか知ってる?
リハビリをするために入院してるのよ。ADLとかあの人のQOLとか考えてる?」と
もう、すぐさまフルボッコ ( つ`・ω・´)=つ≡つババババ(´;ω;`)
「患者さんの思いを尊重したのにぃー」と思ったのですが、
改めて考えると、やっぱ私の考えはとっても浅はかだったんですよね。
なんでもかんでも患者さんのニードに応えればいいってものではなくて
これは、いわば「患者さんのわがまま」なんですよ。
医療者として、患者さんにはちょっとキツイことを言うかもしれないですが
患者さんは入院しているからには、その目的を忘れてもらってはいけないです。
「何のために入院しているのか?」それを第一に考えるべきであって、
患者さんのわがままに付き合っている余裕はないのです。
というわけで、患者さんのニードは
「患者さんの思い」か、それとも「患者さんのわがまま」なのか
どっちなのか、しっかりを見極めて援助していくことを忘れないでくださいね。
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