ちょっとした運動で息切れ。長年のタバコで肺が真っ黒。
次第に、息苦しさが増してくる。
こんなとき、どうすればいいのーー?(ノω・、)
ということで、
今日は、在宅酸素療法について大事なポイントをお伝えします。
在宅酸素療法
1.在宅酸素療法とは?
- 在宅酸素療法とは、酸素供給装置を家に置いて、管を通して高濃度の酸素を吸うもので、寿命を延ばす効果もあります。
- 身体で酸素がどんな働きをしているかについては、
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⇒ 酸素は身体になぜ必要なの?
2.在宅酸素療法の効果
在宅酸素療法により、息切れ、心臓への負担増加、全身の臓器機能の低下、睡眠不足、中枢神経の障害、多血症などの酸素不足による症状を改善できます。
3.在宅酸素療法の注意点
- 酸素供給装置には、酸素を加湿するための滅菌蒸留水の補給を定期的に行います
- 酸素の充填時には、火気の使用を避け、利用者さんには2メートル以上火気から離れるようにします
- 呼びの酸素ボンベの酸素の残量を確認、家族や本人が使い方を理解しているかを確認します
- CO2ナルコーシスを誘発する可能性が高くなるため、酸素流量は必ず医師の指示を守り、勝手に調整しないようにします
4.入浴の際に気を付けること
- 入浴の際は、時間は短め、温度は低めにして、身体への負担を少なくする
- 入浴中も、酸素カニューラは外さずに、呼吸苦症状の有無を確認しながら入浴する。
看護の視点からアドバイス
看護ケアに取り入れること
- 呼吸障害のある患者には、感染対策が重要です。臨床では、スタンダードプリコーションの徹底を図ります。
- 便秘によりガスがたまり、腸が横隔膜を圧迫して、呼吸苦を引き起こすことを避けるために、栄養療法も併せて行い、便秘予防に努める必要があります。
- 在宅での介護疲れを軽減するために療養通所介護という形でレスパイトを行うことも重要です。
- レスパイトとは、介護負担の軽減のため、一定期間だけ訪問看護ステーションや医療機関でデイサービスと同様のサービスを提供するものです。
ユウから学生へアドバイス
在宅酸素療法は、慢性呼吸不全による低酸素血症の改善や
QOLの向上を目的に、現在日本では15万人が利用しています。
呼吸器病棟では非常に重要なアセスメント指標になるので
しっかりとその特徴を理解しておきましょうね!!
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