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アセスメントは技術だ!

一般
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最近、LINEやメールでお悩み相談を受ける中で気になるのが、

アセスメントができませーん!(;n;)

という学生さんが多くいます。

アセスメントができないのは、センスがないからだと思っていませんか?

いいえ、そんなことはありません。

アセスメントは技術です!練習すれば必ず上手になります!

今日は、アセスメントのコツを少しだけお伝えしましょう。


アセスメントは技術だ!

1.アセスメントとは

グーグルで「アセスメントとは」で検索すると

一番最初にこのように出てきます。

対象者から得た「主観的情報」と「客観的情報」を相互に裏付けながら、対象者を取り巻く看護上の問題点を理論的に分析すること。
アセスメントは、対象が抱える問題点や優先度を判断し、看護ケアの方向性を明確化することにつながる。 収集した情報は、看護学的な視点で分析することが求められる。
アセスメント | 看護用語辞典 ナースpedia – 看護roo!

つまり、アセスメントは

S情報(主観的情報)とO情報(客観的情報)をもとに論理的に問題点を挙げ、看護ケアの方向性を決めることです。

2.アセスメントが足りないと言われるアセスメント

【事例】
Aさん 80歳女性
左大腿骨頸部骨折で入院。痩せており、仙骨や腸骨の骨突出がみられる。寝たきりで自分で体位変換ができない。食事はベッドを起こして、オーバーテーブルで自己摂取できている。お茶は自分で飲む事が出来るが、1日の水分摂取量は500ml程度である。落屑が目立ち、皮膚はやや乾燥傾向。看護師が1日2回全身にワセリンを塗っている。

看護計画の1つに「皮膚統合性障害リスク状態」が上がっている。

上記の事例は、注目して欲しいポイントを中心にかなり簡潔に記載してあります。

さて、この事例について、

あなたなら「皮膚統合性障害リスク状態」をどうアセスメントしますか?

学生さんにありがちな、悪いアセスメントを示しました。

悪いアセスメント(OとAのみ)
O)るい痩があり、仙骨や腸骨に骨突出がみられる。自己で体位変換ができず、同一体位でいることが多い。お茶は自己で飲めるが、1日の水分量が500ml程度。落屑があり、皮膚は乾燥しているため、看護師が1日2回全身にワセリンを塗っている。
A)1日の水分量が500ml程度であり、1日の水分摂取量としては少ない。皮膚が乾燥傾向であるため、水分摂取の促しやワセリン塗布介助することで、保湿をしていくことが必要。自己での体位変換ができず、同一部位でいるため褥瘡形成リスクある。引き続き、全身の保湿に努め褥瘡形成がないか観察していくことが必要。

一見、良さそうですが、これではダメです。

なにがダメなのか?
  1. 1日の水分摂取量としては少なく←少ないといえるのはなぜ?基準は?
  2. 保湿をしていくことが必要←保湿が必要なのはなぜ?乾燥したままではいけない理由は?
  3. 同一部位でいるため褥瘡形成リスクある←同一部位でいると、なぜ褥瘡が形成しやすいの?

アセスメントは、論理的に問題点を出して、ケアの方向性を検討することが必要です。

つまり、

「なぜ?」の部分がないからアセスメント不足と言われるのです。

なぜ?をBとすると、

AだからCではなく、Aだから、Bとなり、Cになることと考えることが重要です。

「なぜ?」を入れて書くと、次のようになります。

良いアセスメント(OとAのみ)
O)るい痩があり、仙骨や腸骨に骨突出がみられる。自己で体位変換ができず、同一体位でいることが多い。お茶は自己で飲めるが、1日の水分量が500ml程度。落屑があり、皮膚は乾燥しているため、看護師が1日2回全身にワセリンを塗っている。
A)1日の水分量が500ml程度であり、1日の必要水分摂取量(約1500ml)未満であるため、水分量が少ない。脱水により皮膚の乾燥が悪化する可能性がある。皮膚の乾燥は、皮膚のバリア機能の低下や脆弱化を招き、感染や皮膚損傷を起こしやすくなるため、水分摂取の促しやワセリン塗布介助することで、保湿をしていくことが必要。自己での体位変換ができず、同一部位でいるため、長時間、圧迫部位の血流が低下し、細胞に栄養が行き渡らなくなることで、皮膚の脆弱化が生じ、褥瘡形成リスクある。引き続き、全身の保湿に努め褥瘡形成がないか観察していくことが必要。

このように、「なぜ?」を入れて書いてみると、論理的に問題点を挙げ、看護ケアの方向性が定まったのがよくわかると思います。

3.アセスメントは技術

「アセスメントができないから、私は看護に向いていない」と嘆く学生さんも多くいますが、そんなことはありません。

アセスメントは何度も何度も練習して、「なぜ?」を意識した書き方をすることで上達していきます。

アセスメントはセンスではなく、技術です!

磨けばどんどん光ります。練習あるのみです。

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