病院は基本的に入院期間は最大でも3か月です。
なぜか知っていますか?
実は、入院期間が3か月以上になると
病院が国からもらえる助成金(正確には診療点数)が半分になってしまうのです。
すると、病院としても収入の減少になるため、
3か月を過ぎる前に退院していただくということなのです。
患者は病院から追い出され、加えて、急速に高齢化が進む現代社会、
在宅医療の重要性がますます高まっています。
訪問看護ステーションはそんな在宅医療を支える重要な柱なのです。
訪問看護とは
1.訪問看護ステーションの特徴
訪問看護ステーションの管理事業主になれるのは、看護師と保健師のみです。
訪問看護は、介護保険で利用する場合と、医療保険(後期高齢者医療制度)で利用する場合があります。
基本的には介護保険ですが、難病患者さんなどは例外で医療保険(後期高齢者医療制度)が利用されます。
ちなみに、訪問看護ステーションの介護保険の利用理由で最も多い疾患は、
循環器系の疾患で、医療保険では神経系の疾患が最も多いです。
2.訪問看護師の役割
訪問看護は、医師の訪問看護指示書に基づいて行われます。
訪問看護師の役割として、相談・助言を行うことがありますが、
決定するのはあくまで本人と家族です。
訪問看護は病院と違い、何日かに一度伺うケースが多いので、
その間に利用者さんに起こりうる問題を予測して備えたり
緊急時の対応を考えたりしなくてはいけません。
3.在宅療養での問題点
高齢者が、自宅や施設などで虐待を受けている実態が表面化してきたことを受け、2006(平成18)年に高齢者虐待防止法が施工されました。
虐待には心理的な虐待、性的虐待、ネグレクト(介護の放棄)、経済的虐待、搾取などもふくまれます。
虐待を発見したら、(高齢者虐待防止法第8条にもとづき)すみやかに市町村に報告しなければなりません。
介護者と要介護者との続柄で最も多いのは配偶者、ついで子、子の配偶者の順となっています。
ユウから学生へアドバイス
訪問看護は利用者さんの生活全般にかかわるというのが、病院と違う点ですね。
利用者さんのQOLを高めて、自立を支援して
住み慣れた家にずっと暮らし続けられるようにサポートしていくことが大事です。
在宅看護実習では、社会資源やサービスをどんな風に使っているのかや
ケアマネさんのお仕事も垣間見れるので、病院実習とはまた違った楽しみができますよ。
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