術後合併症 ~離床遅延~



術後合併症シリーズ

全7種類も今回で最後です。

最後は、離床遅延に対する看護ケアです。

これで一通りの術後合併症はマスターですね!(`・ω・´)


 離床遅延

1.離床

手術による侵襲で組織の障害が起きると、身体ははエネルギー不足になります。

するとエネルギー源を確保しようとする身体反応(内分泌代謝変動)が起き、

たんぱく質の異化が亢進したり、糖新生が起こります。

 

とくに、術後2~4日間は、身体の中では激しい蛋白異化亢進や糖新生が起こっています。

そのため患者さんは疲労感脱力感を感じ、安静にして休みたいという気持ちになります。

しかし、安静臥床による活動の低下は、筋力の低下を招き、

呼吸や循環機能を弱めて術後合併症を起こしやすくしてしまいます。

そのため、ベット上での運動や早期離床による活動は、

術後合併症を予防し、早期回復を図るために重要なのです。

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2.早期離床への準備

手術後は、疼痛やチューブ類による体動の規制がある上、苦痛不安感も強く、

早期離床の必要性は分かっていても、気持ちや身体の動きが伴わないことが多いです。

早期に離床をするためには、術前から十分な説明指導を行ったのち、

患者自身が十分に理解して、早期離床にむけて主体的に取り組むことができるように

準備しておく必要があります。

疼痛の緩和をはかり患者の状態や気持ちを聞きながら離床を進めていくことが大切です。

3.離床の時期

手術後の離床の時期は、

手術の術式や侵襲の度合い、術後の経過などによって様々です。

とくに重症の心疾患や、全身状態が不良の患者、

術後出血の危険がある患者でない場合は、

手術の翌日から離床を試みることも少なくないです。

もちろん、鎮痛剤を使用して痛みを緩和してから離床を行うのが基本です。

たとえ、離床が遅れるようなことがあっても、

ベット上の体位変換四肢の運動は不可欠です。

4.離床の方法

離床は、可能な限り患者に負担にならないような方法で、

循環状態に気を付けながらしながら進める必要があります。

また、患者によっては、経鼻胃管や創部ドレーン、点滴チューブなど

たくさんのチューブ類が留置されているため、移動時に引っ張られたり、

抜けたりしないように十分な配慮が必要です。

5.オススメ書籍「術前・術後ケアの基本」

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 ユウのアドバイス

術後の早期離床の必要性が知られるようになったのは比較的近年のことです。

最初は、傷口が開いてしまうなどと否定派の意見が多かったようですが

今日では、技術や術式の進歩のため、そのリスクも低くなっています。

早期離床こそ看護師の力の見せどころですからね!!(`・ω・´)




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