ユマニチュードって?―認知症高齢者への新しい関わり方―



私が働く病棟で最近感じること。

それは、認知症の高齢患者さんが増えたなぁということ。

ここがどこだかわからない。なんで入院、治療が必要なのか理解できない。

説明しても分かってもらえない。そんな患者さんへの対応に困っていた時、精神科の先生から言われたアドバイス。

それは、「ユマニチュードを勉強してはどうかな?」と。

ゆまにちゅーどって?

今回は、そんな素朴な疑問からこの記事を書いてみました。


 ユマニチュードとは

1.ユマニチュードって?

ユマニチュード(Humanitude)とは、フランス語で 人間らしさ を表します。

認知症の人をケアするために、フランスのイヴ・ジネスト氏によって開発された方法です。

2014年2月5日の放送で、NHKクローズアップ現代でも特集されました。



2.ユマニチュードの4つの柱

ユマニチュードは、「見る」「話しかける」「触れる」「立つ」という4つの方法が柱となっており、全部で約150もの技術があります。

 

見る

認知症の患者さんの正面で、目の高さを同じにして、なるべく近い距離から長い時間見つめます。斜めや横から患者さんを見るのではなく、まっすぐに正面に立ち、患者さんと見つめ合うことで、お互いの存在を確認することができます。

目の高さを同じにすることで、見下ろされているような威圧感を与えず、患者さんと自分が対等な関係であることを感じてもらいます。認知症の患者さんは視野が狭くなりがちなので、近くから見つめることで、患者さんを驚かすことなく関わることができます。

 

話しかける

前向きな言葉を使って、優しく、繰り返し話しかけます。ケアを行うために患者さんの身体に触れる場合も、いきなり触れるのではなく、「手を挙げますねー」とか、「ズボンを下げますよー」など、触る部分を先に言葉で伝えることで、安心感を与えます。
できる限り、患者さんと眼と眼を合わせながらケアを行うようにすると良いです。

 

触れる

認知症の患者さんの身体に触れて、スキンシップを図ります。腕を支えて一緒に歩くときも、患者さんの腕を掴んで誘導するのではなく、腕を下から支えるようにするなど、患者さんが安心できるように工夫します。

 

立つ

認知症の患者さんが寝たきり(廃用)にならないよう、自力で立つことを大切にします。歯磨きや体を拭くような時でも、座ったままではなく、できるだけ立って行っていただきます。立つことで筋力の低下を少しでも防ぐことができますし、座ったり寝たりしている時よりも視界が広くなって、頭に入る情報量を増やすことができます。

3.ユマニチュードの効果

ユマニチュードによってさまざまな効果が得られます。

負担の軽減

フランスの病院では、ユマニチュードを導入した結果、薬の使用を減らせたり、職員の負担が減って退職者が減る等の効果も出ています。

心が穏やかになる

治療を拒否していた人が素直に治療を受けるようになり、職員に対して言葉を荒げていた人が、「ありがとう」と言うようになったという報告もあります。

医療者との関係構築

患者さんと医療者の間での心が通い合うことで、良好な関係が保たれ、ケアを受け入れてもらいやすくなります。

4.実際のケア場面での活用

ここまで、説明だけでしたが、いまいちピンと来ないかもしれません。

以下にいくつか実際のケア場面での活用を載せますのでご覧ください。


 


 

 

 

5.参考図書

以下に参考図書を掲載します。どちらもユマニチュードを一から学ぶのに最適な本です。画像をクリックすると詳細ページへ移動します。

ユマニチュード入門/本田 美和子

「ユマニチュードという革命」なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか/イヴ・ジネスト (著), ロゼット・マレスコッティ (著), 本田 美和子 (監修)

 ユウのホンネ

ユマニチュードは時間がかかり、逆に大変な方法のようにも見えます。そのため、業務に追われて忙しい職員が実際にこの方法を使えるのだろうかと疑問を感じるかもしれません。

しかし、ユマニチュードにより認知症の人と良好なコミュニケーションを取り、人格を大切にしてケアすることで効果が現れると、認知症の人も職員も負担が軽くなることにつながります。

ケアの方法を変えただけで認知症の人も職員も共に変われるのは、とてもすばらしいことですね。




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