術後のベッドの作り方と部屋のメイキング



患者さんを手術に送り出したら、

お迎えのベッドの作り方(ベッドメイキング)と部屋の準備が必要です。

今回は、術後のベッドメイキングと部屋の物品準備についてお教えします。


 術後のベッドメイキングと部屋の物品準備

1.術後のベッドメイキングがなぜ必要なのか

術後のベッドメイキングをなぜ覚えておく必要があるのか?

ズバリ、手術を受ける患者さんを迎えに行くのも看護師の仕事だからです。

手術と病棟看護を別のものと考えている看護学生さんが意外に多くいます。

患者さんを手術室に案内する(オペ出し)のも看護師の仕事です。

そして、手術後もスムーズに管理ができるように部屋の環境を整えておくことも大切な役割になります。覚えておきましょう。

次の章から、手術が終わった患者さんを迎えるベッドの作り方と部屋のメイキングについて学んでいきましょう。

2.ベッドメイキングの仕方

術後ベッド準備

 

術後ベッド準備のポイント

  • 防水シーツ:嘔吐物や胃液、出血などによりシーツが汚染されないように、また汚染したときにすぐに交換できるように上半身と下半身に当たるよう2枚敷いておきます。
  • バスタオル:下に敷いておくことで、バスタオルを使って体位変換や体位調整ができます。患者さんにあまり負荷をかけたくない場合に有効です。
  • 腹帯(胸帯)・T字帯:腹部(胸部)の手術では、創部の保護やドレーン抜去防止のために腹帯(胸帯)を使用することがあります。また、陰部に膀胱留置カテーテルが挿入されている場合は、T字帯を使用し、摩擦から守ります。
  • ベッドマット:術後の状態に合わせたベッドを準備する必要があります。6時間以上の手術で安静が必要である場合はエアマットなど褥瘡予防に適したベッドを選択しましょう。
  • 酸素マスク:手術後、全身麻酔により半覚醒状態となっています。呼吸が浅くなるため、手術室から病棟までの搬送時も継続して酸素投与を行えるようにするために準備が必要です。
  • 酸素ボンベ:酸素流量にあわせた酸素残量があることを確認しておきましょう。
  • パルスオキシメーター:術後の酸素飽和度の測定のために指に嵌めて病室まで管理します。
  • 点滴棒(ベッドに差せるタイプ):手術室から病室までの間、輸液をぶら下げておくために必要です。輸液ポンプやシリンジポンプなどを使用する際は、点滴台も必要に応じて準備してください。
  • 電気毛布術後の低体温予防に使います。全身麻酔の影響、手術侵襲で熱の放散、手術室での肌の露出などから術後は低体温になりやすくなっています。術後低体温により麻酔の覚醒遅延、血液凝固障害、創感染に対する抵抗力減弱、心筋の虚血を誘発してしまうなど術後合併症の誘因となるため加温が必要になります。
  • ベアーハガー:最近では電気毛布では意味がないとされ、全身を覆う温風式加温装置(ベアーハガー)の装着が推奨されることもあります。
    ベアハガー
  • ガーグルベースン:嘔吐に対応するために準備します。術後の麻酔の影響により嘔気や嘔吐が見られることがあるため、準備しておきましょう。
  • ベッドを高くしておく:術後に処置台から移動させやすいためです。処置台は、手術が行いやすいように高い位置に設定されていることが多いです。

3.部屋の準備の仕方

術後部屋準備

 

術後部屋準備のポイント

  • 酸素コネクター手術からの酸素投与を継続させるために準備しておきましょう。
  • 吸引器+吸引セット麻酔からの覚醒時に嘔気や嘔吐をする場合があり、吐物を誤嚥しないようすぐに対応できるようにしておきます。
  • 点滴台:手術からの点滴を継続投与するために必要です。
  • 心電図モニター:心拍数、血圧、酸素飽和度、Aラインなど術式にあわせ術後の経過を観察します。
  • ドレーンなど:手術室にて仮固定してきていますが、病棟に戻った時点でドレーンの部位の再確認と固定がしっかりされているか確認しましょう。

4.術後ベッドに枕はいらないの?

上のイラストを見てもらうと分かりますが、枕は置いていません

なぜでしょうか?

実は、全身麻酔の場合、術直後は基本的に枕は不要です。
その理由は、気道を確保するためです。

術直後は麻酔の影響で意識がなく、筋肉が脱力しています。舌の筋肉も脱力しているため、枕をすると舌が落ちて、気道を塞ぐ危険がある(舌根沈下)ためです。

また、脊椎麻酔でも同様に頭部挙上は禁止されています。硬膜の穿刺孔からの髄液漏出により、脳圧の低下とそれによる脳支持組織の牽引が原因で頭痛が起こると考えられています。

術後、枕で頭を挙げることにより、重力の影響で穿刺孔付近の髄液圧が上がり、髄液の漏出につながります。これを防ぐために頭部を挙上せず低く保つことが推奨されています。

 ユウのアドバイス

術後のベッドメイキングについて、ユウの病院では上記のように行っていますが、もしかしたら、病院や病棟によって若干の違いがあるかもしれません。実習先の病院のやり方に合わせて実施してくださいね。d(`・ω・´)




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